レゴにも押し寄せるポリコレの波、男女比、人種を考える【コラム】

レゴにも押し寄せるポリコレの波、男女比、人種を考える【コラム】

レゴ界にも押し寄せるポリコレの波【コラム】

昨今はポリコレという言葉を良く耳にするようになった。念のためポリコレを説明すると下記の通りである。

ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、日本語で政治的に正しい言葉遣いとも呼ばれる、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、容姿・身分・職業・性別・文化・人種・民族・信仰・思想・性癖・健康(障害)・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。(ウィキペディアから引用)

簡単に言うと「色んなタイプの人がいるけど差別をしないで、全員が気分良く過ごせる世の中を目指そう」ということだと思う。

レゴステは運営開始してから約8年が経つが、そういった世相に合わせてレゴでもちょっと変わってきたなと思うことがあるので今回まとめてみた。最初に断っておくがレゴステはポリコレ推進派でも反対派でもない。

女性ミニフィギュアが増えてきた

レゴと言えばミニフィギュア。ミニフィギュアは間違いなくレゴを構成する重要な要素のひとつである。その可愛らしさで子供の興味をぐっとひきつけるし大人のコレクターも多い。

最近世間では猫も杓子もポリコレポリコレなのだが、そういった社会の流れに合わせてレゴのミニフィギュアも昔に比べて女性が増えてきたと感じる。
レゴにも押し寄せるポリコレの波【コラム】

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レゴシティの女性比率を調べてみた

今回レゴのテーマで最も世相を反映していると思われる、シティシリーズのミニフィギュアの男女比率を過去に遡って調べてみた。

ミニフィギュア数というのはその年に発売された全シティセットに含まれるミニフィギュアの合計数(箱製品のみで袋製品は除外)。2018年は8月18日現在の数字。

発売年 ミニフィギュア数 そのうち女性 女性比率
2008 59 3 5.08%
2009 53 5 9.43%
2010 67 10 14.93%
2011 63 5 7.94%
2012 73 9 12.33%
2013 103 12 11.65%
2014 91 13 14.29%
2015 119 30 25.21%
2016 134 40 29.85%
2017 128 53 41.41%
2018 119 40 33.61%

調べてみると若干数字が前後している年もあるが、年々女性ミニフィギュア比率が高まっているのは間違いない。

昔は警察や消防には女性ミニフィギュアが入っていなかったし、工事やトラック運転手などの現場仕事系も男性ミニフィギュアのみだった。女性ミニフィギュアはレジャー系セットに入っている家族の一員やアドベントカレンダーに限られていた。

最近でも付属ミニフィギュアが1体の場合はほぼ男性なのだが、2体付属だと大抵1人は女性である。昔と違って女性ミニフィギュアは職種も問わず様々なシティセットに入るようになった。この先ミニフィギュアの男女比率は今以上に半々に近づいていくのだろう。

今後もポリコレ推進するの?

ミニフィギュアは元々人種や性別をなるべくはっきりさせない中性的なデザインなのだと思うが、胴体や顔の印刷が年々細かくなって男女の違いが目立つようになった。

人種については版権物シリーズで従来の黄色とは違う茶色い黒人ミニフィギュアが登場した。だが黒人ミニフィギュアは版権物以外では見たことがない。
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シティシリーズでは女性ミニフィギュアは増えたが、自分が知る限り黒人ミニフィギュアが入っていたことはない。これはポリコレ推進派の攻撃を受けかねない要素である。

版権物の黒人ミニフィギュア

DC、マーベルの版権物には黒人ミニフィギュアが入っているがその数は少ない。2012年から2018年の全ミニフィギュア数とその中で黒人ミニフィギュア数と比率は以下の通り。

種別 全ミニフィギュア数 そのうち黒人 黒人比率
DC 294 5 1.7%
Marvel 244 20 8.2%

DCは黒人比率が1.7%とかなり少なく黒人キャラはほぼCyborgのみである。数値は2012年から2018年までの合計数を元に出した数値だがここ2~3年でも変わらない(ただしDCには東洋人キャラのカタナが76055に入っている)。

マーベルはDCよりも黒人比率が高く最近2~3年のみを対象にした数値はもっと高い(2018年は20%前後)。DCよりも人種問題に配慮していると言えるだろう(ただし東洋人はいない)。

スターウォーズはセット数が多すぎるので調べていないが黒人ミニフィギュアは、メイス・ウィンドゥ、ランド・カルリジアン、フィン、ヴァル(ハンソロ映画)のみだと思われる。

スターウォーズの東洋人はローズとチアルート・イムウェ(ローグワン)がいる。反乱者たちのコマンダー・サトーもキャラ名がサトー・ジュンなのでアジア人(日本人)だと思われる。いずれにせよ黒人もアジア人も数は少ない。

フレンズでは人種多様化のためにキャラデザを変更

レゴステではこれまで積極的に扱ってこなかったが、女の子向けのフレンズというシリーズでもつい最近ポリコレ関連の変更があった。

フレンズシリーズのメインキャラクターは仲良し五人組の女の子なのだが2018年からキャラクターデザインが変更になった。

製品の箱に描かれているキャラクターが去年までと明らかに違う。それに合わせて製品に入っているミニドールやYouTubeで配信されているアニメのキャラも変わった。

次の画像は2017年までの五人組で左からミア、エマ、アンドレア、ステファニー、オリビアである。アンドレアは若干色黒だが五人は人種の違いがはっきりせず、全員白人に見えなくもない。
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次の画像は2018年に刷新された五人組で左からアンドレア、ミア、エマ、ステファニー、オリビアである。2017年までの五人に比べて人種の違いが明確。ミアとステファニーは白人のままだがアンドレアは黒人、エマはアジア人、オリビアはメガネのヒスパニックになった。三人は完全に別人。オリビアは理系の博士キャラでアニメだと喋り方もオタク風に変わった。
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レゴはキャラデザ変更の理由を明らかにしていないがポリコレ推進の最近の風潮を考慮しての結果だと思う。

たしかにこれまでのキャラデザは人種的にはっきりしなくて、ある意味妖精っぽいというか現実味に欠ける感じはあった。意図的に人種をあいまいにしていたのかも。新しいデザインはそれぞれの人種が明確で現実的、そして人間味にあふれている。

感想まとめ

今回は調べなかったが車椅子が入ったセットもある(数は少ない)。病院セットの車椅子ミニフィギュアはケガ人かもしれないが、他のセットの車椅子ミニフィギュアは障がい者という設定だと思う。
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レゴシティは舞台がヨーロッパだろうから個人的には白人風の黄色いミニフィギュアばかりでも正直特に違和感はない。だがヨーロッパも最近じゃアフリカからの移民も多いし、アメリカの場合はそもそもはなから黒人がいる。

シティはおそらく黄色のミニフィギュアが全人種を表現している、もしくはどの人種でもない妖精みたいなものという設定なのだろう。だから黒人ミニフィギュアを入れる必要がないのかもしれないが、いつまでそれが通用するだろうか。

フレンズでもあいまいな人種設定から現実的な人種にメインキャラクターが改変されたし、シティにも遅かれ早かれ黒人ミニフィギュアが登場すると思う。東洋人は黄色ミニフィギュアでは白人と区別がつきにくいからどのような扱いになるのか見ものである。

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