自分のレゴブロック作品が製品化するクーソーとはなにか

レゴ社が主催するレゴクーソープロジェクトとはどういう企画なのかについてのまとめ。概要を簡単に書くと以下の通り。

クーソーとはレゴ社がデザインを公募するシステム。一般ユーザーに対してオリジナル作品の製品化と報酬を受け取るチャンスが与えられる企画である。

ユーザーはクーソーサイトでオリジナル作品を公開。1万票以上を獲得した作品はレゴ社クーソーレビュー委員会による製品化検討レビューの対象となる。応募は期間限定ではなくウェブサイトから随時行える。

製品化検討レビュー

現在レビューは春夏秋冬の年4回行われることになっており、締め切りは3月6月9月12月の初旬。レビュー委員会はデザイナー、プロジェクトマネージャー、ブランドマネージャー、製造部門、法務部門など複数部門の人員によって構成される。
レゴ社の基準と照らし合わせブランドとの整合性や商業的な見込みなどが検討される。商品戦略の一翼を担うに値すると判断されれば晴れて製品化となり発案者には売上額の1%が支払われる。

クーソープロジェクトに参加するには

投票及び作品公開にはクーソーサイトでのメンバー登録が必要。参加には年齢要件があり作品公開は18歳以上、投票やコメント投稿は13歳以上でなければならない。メンバー登録に必要な項目はメールアドレスと生年月日のみ。

応募作品は子供向けであることが重要

詳細はガイドラインに記載されているが、応募作品に求められる最も重要な点はレゴ社のメイン客層である6歳から11歳の子供が安心して楽しめる内容であること。暴力的・性的な表現を含むアイディアは間違いなく却下される。

クーソープロジェクトへ作品を応募する場合は上記をふまえた上で応募すべきであり、単に趣味で作った作品を公開することとは意味合いが違うことを理解しなければならない。

過去の例ではファイヤーフライというSFドラマに出てくる宇宙船ゾンビ映画ショーン・オブ・ザ・デッドの建物は一万票を獲得したが、どちらも元の作品自体が子供向けではないので製品化には至らなかった。まぁ個人的にも宇宙船はともかくゾンビはないと思う。

その他の応募要件

権利関係で製品化が不可能な場合もある。レゴ社の競合ハズブロ社が権利を持つMy Little Pony-Friendship is magicというアニメをテーマにした作品も1万票を得たが却下となった。その他には既製品と競合しないことなどの条件もある。

クーソーの歴史

語源が日本語の「空想」であることからも明らかのようにクーソーは日本発の企画である。消費者起点の商品開発支援を行う「空想生活」とレゴ社の共同企画として2008年11月にウェブサイトが立ち上げられた。このような経緯から最初の2作品は日本関連の製品となった。

これまでのクーソー作品

製品化に至る道のりはかなり長く険しい。2008年に企画がスタートしたが製品化に至ったのはわずか4作品である。

21100 しんかい6500潜水艦(2010年)»CUUSOOページで見る
21101 小惑星探査機はやぶさ(2012年)»CUUSOOページで見る
21102 ゲーム:マインクラフト(2012年)»CUUSOOページで見る
21103 バックトゥーザフューチャータイムマシン(2013年)»CUUSOOページで見る
※バックトゥーザフューチャーは記事を書いている2013年6月時点では未発売

1万票を獲得してもレビューの期間も長く最低でも半年長ければ1年近くかかるようだ。実際に2012年秋レビューの結果もまだ発表されていない。以前に比べてクーソープロジェクトが拡大し応募作品数が増えてきたことも長期化に影響しているのだろう。レゴ社が今後クーソープロジェクトを拡大する意向であれば体制が強化されるはず(ただし本当にレゴ社が注目するような内容であれば迅速な対応が取られると思う)。

クーソープロジェクトについて個人的に思うこと

クーソーサイトのロゴの下にβバージョンと書かれていることからもわかるようにこのプロジェクトはいまだ試験運用という位置づけである。今後の展開が拡大なのか縮小なのかは不透明。

最近の応募作品は映画、アニメ、ゲーム関連の版権物ばかりで面白味に欠けるというのが個人的な感想。これまで版権物というのは個人が趣味の作品として公開をしていた範疇である。もっと幅広い子供層が楽しめるテーマが増えればより一層盛り上がるのではないかと思ってしまう。しんかい6500とはやぶさは(版権物と言えなくもないが)とても面白いコンセプトだったと思う。今後も多くの素晴らしい作品が応募されることを願う。

»レゴクーソープロジェクトガイドラインとハウスルール
»レゴクーソー公式サイト
»レゴクーソー公式ブログ(英語)

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